クルーグマンのビットコイン評を読んで

今朝の朝日新聞に、2008年にノーベル経済学賞を受賞したという経済学者ポール・クルーグマンという(今まで知らなかった(^^ゞ)人のコラム「仮想通貨の教訓:社会と無縁な通貨はない」が載っていました。
元記事(英文)は4月15日のNYタイムズに掲載されたもの。

・The Antisocial Network of Bitcoins – NYTimes.com
http://www.nytimes.com/2013/04/15/opinion/krugman-the-antisocial-network.html?smid=tw-share&_r=0

金本位制支持者とBitcoin支持者の類似点を挙げたりしていましたが、これといって目新しい指摘はありませんでした。

印象は、なんというか・・・。
ネット時代の人じゃないのね、という感じ。

最後の結論部分を引用します。

  • 貨幣はある意味ソーシャル・ネットワークのようなものであり、ほかの人たちがそれを使用する範囲においてのみ有用だからだ。

    では、われわれは新しい形の貨幣を必要としているのだろうか?
    もしも今の貨幣があるまじき振る舞いをしているのなら、そうだと言えるかもしれない。
    だが、そんなことはないのだ。
    われわれは巨大な経済問題を抱えてはいるが、貨幣には問題がない。
    したがって、このままにしておくべきなのである。

>貨幣はある意味ソーシャル・ネットワークのようなものであり、
>ほかの人たちがそれを使用する範囲においてのみ有用だからだ。

ですよね。
地球的規模で拡がるインターネットがあるが故に作られた、あるいは求められた通貨交換媒体ネットワークがBitcoinなのだと思います。

>われわれは巨大な経済問題を抱えてはいるが、貨幣には問題がない。
>したがって、このままにしておくべきなのである。

今ある貨幣はそのままでもいいのかも知れません。

ただ、インターネット時代になり。
さまざまな情報を共有したり再利用したりする際、各国家が定める知的所有権法や著作権法などが物凄く邪魔になります。
というのも、それらの法律は全地球的規模でデジタルコンテンツが行き交う今の時代に、まったくと言っていいほど対応できていないからです。

そこで出来たのがクリエイティブ・コモンズのようなライセンス。
既存の著作権法などを変えたり否定するのではなくて、それらの法律はそのままに新しいライセンスを付加するこことで、著作者自らがその著作物の再利用権などを設定し、情報の共有をより自由なものにしようというのがその目的。

時代に即したシステムが求められているのだと思います。

各国通貨はそのままに。
この地球的規模で繋がってしまった世界で、通貨をもっとより便利に容易にやり取りできるシステムが求められても不思議じゃないですよね。

この時代、銀行やクレジットカード、PayPalのような既存の決済システムは、手数料も送金時間もかかり過ぎて不便でしょうがありません。
(というのも、Bitcoinを使ってみてこそ思うことですが)

Bitcoinは、銀行やクレジットカード、PayPalのような既存の決済システムを介さずに、個人が手数料なしで10分~数10分で国を問わず決済出来てしまうという、ネット上で個人間送金が可能なP2P分散型暗合通貨システムです。
Bitcoinそのものが成長するか、または別の進化した仮想暗合通貨が取って代わるかはわかりませんが。
それに類似するシステムが求められていくだろうと思います。
世界は、Bitcoinのシステムを経験してしまったのですから。

昨日投稿した記事でも引用しましたが、ヴァージニア大学Peter Rodriguez教授のコメントを再度引用しておきます。

>存在価値を確立して投資家たちの信頼を長くつなぎ止めることができれば、
>Bitcoinを、その一時的に流行している価値保存形態から本物の通貨に変え
>る機関も育つだろう。
>そしてそうなれば、Bitcoinは信頼できる交換媒体および金額表現になり、
>世界に公式の場を得るだろう。

>問うべき唯一の問題は、それが通貨が必ず経験する試練を生き延びるかどう
>かだ。
>
>それが生き延びるなら、どんなに低い価値しか持たなくても、価値の保存媒
>体と、金融と、仮想経済の独立性に関するわれわれの概念を変えるだろう。

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