ビットコインにハイパーデフレーションの危険はない(Forbes記事和訳)

P2P暗合通貨の価格急上昇(なんてこったい!今現在127ドル!)にともない、ビジネスインサイダーでJoe Weisenthalさんは4月1日「Bitcoin経済はハイパーデフレーション期を通して壊滅的になるかもしれない」という記事を出し、その記事の最後では「急騰する通貨は実際の取引を殺し、買い貯めを促す」と結論づけました。

この記事に対して、Joe Weisenthalさんのお友だちTimothy B. Leeさん(実際にBitcoinをいくらか所有しForbesでBitcoin関連記事を投稿している人)が同じ日にForbes上で反論。
Bitcoinはあくまで勘定単位なので、現実のお金でのハイパーデフレーションのような経済的混乱は招かないんだよ、的な内容でしょうか。

面白かったのでメモしておきます。

  • No, Bitcoins Aren’t In Danger From “Hyperdeflation” – Forbes
    http://www.forbes.com/sites/timothylee/2013/04/01/no-bitcoins-arent-in-danger-from-hyperdeflation/
    4/01/2013
    Timothy B. Lee

    • 私の友人Joe Weisenthalは、Bitcoinの価格が過去3ヶ月の間に13.5ドルから100ドルまで上昇したことで、Bitcoinが「今やハイパーデフレーションのひどい状態にある」と主張しています。

      • 数週間前、ピザを買うためには1Bitcoin必要だったとしましょう。
        それが今日ではたった1/5のBitcoinで済むかも知れません。
        でももし上記チャートを見たら、その価格でも支払う気になるでしょうか?
        明日になればBitcoinがもっと高くなるという時に、何故ピザ(大麻やその他)を買うでしょう?
        このチャートを見れば、コインを減らすことは正気とは思えないはずです。

      デフレーションが従来の通貨では有害とはいえ、Bitcoinは小切手などの交換媒介物と同じく経済学専門用語では勘定単位になります。
      あなたが家を購入する時、住宅ローンはドル建てになると思います。
      そこで、もし1ドルの価値が倍になったとしたら、あなたはローンの支払いが出来なくなるかも知れません。
      同じように、給料がドル建てだった場合、労働者は賃金カットに反対するので、デフレーションは雇用主が従業員の解雇を強引に進めることが出来ます。

      しかしBitcoinは勘定単位として用いられるので、そういったことは稀です。
      Bitcoinで麻薬を売るシルクロードのようなWebサイトに行ったとして、そこには普通Bitcoinと従来の通貨の両方が表示されています。
      そこでは、Bitcoinの価格がドルやユーロに対して上下する度に、Bitcoin価格は自動的に調整されます。

      さらに、Bitcoinで給料を受け取ったり、お金を借りたり、毎月の家賃を支払っている人はいません。
      ですから、Bitcoin価格の急上昇は、ドルのデフレーションがもたらすような経済的混乱を引き起こすことはないでしょう。

      また、「ハイパーデフレーション」には「投資機会」という別の意味もあります。
      もしJoeがBitcoin価格は急上昇し続けると思うのであれば、彼は自分の発言にお金を出していくらかBitcoinを買うべきです。

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