Archive for 2012年11月28日

ビットコインのブロック報酬とは(Bitcoin Magazineより)

今朝出ていた「Bitcoin Magazine」の記事から興味ある部分だけ和訳メモ。

ブロックチェーンのメカニズムとかに興味があったのですが、誤読している可能性あり。また、マイニングに対する取引手数料のもっと詳しい説明も読みたかったのですが、Bitcoinのシステム自体も含めてあとでどこかで調べるつもり。

もう少しで実施されるBitcoinマイニングのブロック報酬半減で市場価格がどうなるかというふたつ目の予測が新鮮でした。
なるほど、そういう予測もアリですね。

あとは、ブロック解決の”difficulty”って調整可能なんですね。
はじめて知りました。

このメモの後には、ASICの導入のことが書かれていたりしますが、だいたい4、5個下の記事「ビットコイン・マイニングに二つの大きな変化が」と似たような内容なのでパス。
ところで、これを書いている時点で報酬半減まで約10時間なのですが。
4年に一度の一大イベントなので、もっと市場が盛り上がるかと期待していたのですが、期待ほどじゃないですね。(^^;

・Block Reward Halving: A Guide | Bitcoin Magazine
http://bitcoinmagazine.net/block-reward-halving-a-guide/

  • ブロック報酬とは何か?
    報酬半減時に何が起こるのかを理解するため、まずはじめにBitcoin通貨創出がどのように行われているのか理解しておくことが重要です。

    各アドレスにBitcoinがいくつかあるのかという”ブロックチェーン形式”で格納された、その足跡を保持するデータベースは、およそ10分に一度1ブロック拡張されます。
    各ブロックにはその間に行われた処理すべてが含まれており、ブロックがチェーンに加えられたということは、その時行われた処理がBitcoinネットワーク間で合意されたということです。
    時間が経過し、より多くのブロックがブロックの上に加えられ、それが4~6ブロックの合意の固まりなると、既にすべての処理が積み重なっているので、あなたの利得に関するトランザクション履歴に対してはいかなる不正な変更の試みも実行不能になります。
    ブロックはBitcoinネットワーク上の任意のノードが生成可能ですが、ブロック生成の割合を調節するため、ネットワークは有効なブロックが取得する形式に制限を課しています。
    結果として、全ネットワークはおよそ10分に一度ただそれを見つけるためだけに多くの処理を行ない、ブロックが有効かどうかを判断するために多くのトライ&エラーが必要となります。
    これは不変ですが、別に、実際のブロック生成割合がその価値から大きく外れないようにするため、ネットワークが集合的に管理する”difficulty”と呼ばれる調整可能なパラメーターがあります。

    ブロックの生成、あるいはマイニングは、Bitcoinネットワークのセキュリティにとって非常に重要なのですが、Bitcoinプロトコルはマイニングする人々を奨励するメカニズムを含んでいるので、ブロックが加えられる度に、ブロックを発見したマイナーには報酬として50BTCが与えられます。
    さらに、取引手数料と呼ばれるマイニングを促進する別のメカニズムもあり、それは遠い将来においてその重要性が増すであろうけれども、今のところ、ブロック報酬はブロック生成プロセスに参加するように人々を奨励する圧倒的に大きな報奨金です。
    ブロック報酬にはさらにまた別の側面があり、それは新しいbitcoinが出現する唯一の方法です。
    あなたが送受信したどのbitcoinも、1ポイントが誰かのブロック報酬になります。

    そして何が、何故起こるのか?
    新しいbitcoinがシステムに導入される割合は、永久に10分当たり50BTCにとどまるようには意図されていません。
    より正確に言えば、新しいbitcoinの生成が2140年に最大の2100万で完全に止まるまで、Bitcoinは時間とともに割合が減少するようコード化された通貨ポリシーを、最初からシステムの中に持っています。
    1つのブロックは10分毎に現れますが、報酬として各ブロックに配られるbitcoinの数はおよそ4年に一度半減し(正確には21万ブロック毎)明確なペースで減少するでしょう。
    今回起こるイベントがまさにこれで、ブロックが21万に達した後、すべてのブロックは最初の50から僅か25BTCの報酬になるでしょう。(少なくとも次に報酬が半減する2016年まで)

    …略…

    経済にどんな影響があるのか?
    ほとんどの人が今注目している疑問は、Bitcoin価格がどうなるかということです。
    その問題についての意見は、現在ふたつの立場に分かれています。
    その最初の立場は、ブロック報酬の減少は、利用可能なbitcoin数の急減により、Bitcoin経済に”サプライ・ショック”(供給曲線が上方へシフトすること。インフレ率を押し上げることになる。)を引き起こし、補正のために価格を二倍にも押し上げるだろうというものです。
    この考えは、二つの重要な仮説に基づきます。
    ひとつは、市場のbitcoin供給の大部分は利益を得ようとするマイナーで構成され、bitcoinの供給という点では、現在の主要な所有者はより小さな役割しか果たしていないというものです。
    この仮説は、マイニングがますます利益追求を目的とする専門の”マイニング企業”に支配される割合が増加していると考え、最近のDorit RonとAdi Shamirによるbitcoinの78%が現在流通していないという研究は、それをさらに支持しています。

    第2の仮説はより頻繁に攻撃されるものですが、サプライショックはまだ市場の中で値がつけられていないというものです。
    第2の立場が示しているのは、ブロック報酬が21万ブロック後に25BTCに減少するという事実は2009年から知られているわけで、変更を予期したトレーダーが、後で売る目的でイベントに先行して既にその月にbitcoinを買い上げているというものです。
    もし彼らが正しいとすれば、その後マイナーからの市場へのbitcoin供給がすぐに半減したとしても、トレーダーからの供給がそれを補い、価格はほぼ同じままでしょう。

ビットコイン採掘報酬半減とその影響

おそらくBitcoinマイニングに関するサイトだと思われる「Mineforeman」のマイニング報酬半減間近に関する記事の和訳をメモ。
報酬半減時期は、やはり29日午前8時頃でよいみたい。
http://bit.ly/SoDrlz
日本時間では29日午前4時くらいですね。

半減する日まであと少し!
・Halving day is almost upon us! | Mineforeman
http://mineforeman.com/2012/11/23/halving-day-is-almost-upon-us/

  • bitcoin設計には、マイナー(マイニング-BTC採掘-する人)のブロック処理に対する報酬メカニズムが組み込まれている。
    解決されたブロック毎にマイナーに報酬が与えられ、そのブロックに含まれる任意の取引手数料が50BTCに加えられプールされるが、それは二つの作用で役立つ。

    1. それはマイニングする人々を励ます。
    2. それは制御された方法で新しい通貨を導入する。

    Bitcoinは21万ブロックが処理される度に、この報酬が半減するよう構築されている。
    (※最初の報酬半減までは50BTCなので、21万ブロック×50=1050万BTC)
    その意図は、bitcoinが成長するにつれ、新しいbitcoinの導入が緩やかに減速し、取引手数料が報酬の主要部分になるようにすることだ。
    このことはさらに、流通の中に常に2100万bitcoinがあるだろうということを意味する。

    さて、4日以内にブロック数は21万ブロックの最初のマイルストーンに到達し、Bitcoinブロックの解決報酬が50BTCから25BTCの半分になるだろう。
    Bitcoin Clock参照 )

    その意味合いは非常に大きく、そのほとんどは予測不能だ。

    それを理解する二つの方法がある。

    • マイニングは、”difficulty”と電気料金との微妙なバランスだ。
      bitcoin価格はコイン生成に対する電気料金次第で、もしbitcoin生成コストが増加すれば、bitcoin価格はそれに見合うよう上昇する。
    • コストはリターンより重要なので、bitcoin生成の”difficulty”(現在は3,368,767)が急に下がりもう一度マイニングが有益になるまで、人々はbitcoinマイニングを止める。

    おそらく上記ふたつのミックスになり、価格は上昇し困難さは落ちるだろうと思うが、それは私見に過ぎない。
    事実は、私たちは興味深い経験をするだろうということであり、それに関しては、これから市場に出るであろう新しいbitcoinマイニング・ハードウェア”ASIC”という要因を含める必要もないだろう。

ビットコイン採掘報酬半減に向けて相場上昇中

現在(2012.11.25 -12:40)のBitcoin総数は1,047.3万BTC。
1,050万BTCまで、あとおよそ27,000BTCになりました。

どこかに一日あたりのマイニング量が書いてあるのかも知れませんが、見つけられない。(^^ゞ

先日アップした「ビットコイン・マイニングに二つの大きな変化が」に、「すべてのBitcoinマイナーによって生み出されているのは、11分毎に現在の価格で約550ドル」とあったので、ちょっと計算。

1BTCを記事が書かれた時点のレート11.7ドルで計算して、550ドル=約47BTC。
一日1440分 / 11分×47=約6,150BTC。
27,000 / 6,150=4.4日。

あと4日ほどでBitcoin総数が1,050万に達するわけですね。
11月29日(木)あたりになるのでしょうか。
とはいえ、近くなればどこかのサイトに載ったりとかニュースになりますよね。

  • 昼時点で、誰かが「あと90時間」とつぶいやいてました。というと3.75日後、29日の午前中ですね。
  • Bitcoin Clock この見方がよくわかっていませんが、「Reward-Drop ETA」というのがたぶん「報酬減少予定時刻」だと思われ、それで日本時間を計算すると29日午前8時頃になりそうですね。

もし上の計算がほぼ合っていたとして。
毎日およそ6,150BTCほどがマイニングされいて、それに近い数がマイナーによる現金化のために市場で売られているんですよね。
今は。

それが、11月29日くらいには。
一日あたりの市場への新規BTC供給量が、およそ6,000BTCから3,000BTCくらいに半減するわけで。
当然相場は上がりそう。
というか、既に上がってます。

下は2ヶ月日足チャート。

今月16日の上昇は、WordPressによるBitcoin受け付け開始のニュース後のもの。
次の22日の上昇は、WordPressニュースの余波がありつつマイニング報酬半減へ向けてのBitcoin確保の動きなのかも。

次の図は5日間1時間足チャート。

まだ日にちがあるし、この週末あたりにまとめて現金化する人がいるかも知れない、と思ってBTCを少し円に両替しておいたのですが、着々と上がり続けていたわけで。
12.5ドルを越えた時に、2BTCほど損しつつ買い戻しました。(^^;
手持ちBTCの平均取得価格は、かろうじて現在の時価より安いので良しとしてます。

マイニング報酬半減まで、まだまだ価格推移がどうなるかわかりませんが。
何はともあれ、WordPressニュースと同様かそれ以上の一大イベントではあります。
o(^^)o わくわく

中東と北アフリカでもビットコインが利用可能に

今日、中東と北アフリカでもBitcoinが利用可能になったというニュースが出ていました。
WordPressでの採用に続いてさらに躍進するBitcoinです。

今あらためて確認してみたら、2012年7月15日のニュースでした。(^^ゞ

現在は投資や資産としての利用に偏っている気がしますが、今後ショッピングサイト等でもっともっと採用されるようになって、日常的な通貨としての意味合いが濃くなってくると面白いですね。

中東と北アフリカ3億人がBitcoin直接アクセス可能
・Now 300 Million People From The Middle East & North African Countries Can Acquire Direct Access To BitCoin ≪ Linux | Apache | MySQL | PHP
http://lamp.sangkrit.net/2012/07/15/now-300million-people-of-the-middle-east-north-african-countries-can-acquire-bitcoin/

Bitcoin自動販売機:Bitcoin用ユーロ両替コイン(Wallet)
WordPressダッシュボードからPhpMyAdminセクションに直接アクセスする方法

  • 中東と北アフリカで暮らす約3億人の人々は、これまでbitcoinに直接アクセスすることが出来ませんでしたが、今日、Bitcoin NordicはcashU支払いオプションを導入します。
    それは、中東と北アフリカのいたる所で買うことが出来ます。

    CashUプリペイドカードは、cashUアカウントにお金を追加する方法です。
    そしてCashUは、Ukashや他の支払い手段と協力しながらグローバルに利用可能なものになろうとしています。

    Bitcoin Nordicの事業部門代表、Lasse Birk Olesenは言います。

    • 「我々は、Bitcoin Nordic支払いオプションとしてcashUを導入することにとても昂奮しています。
      このことは、Bitcoinを新しい地域すべてに紹介することになるでしょう。」

    今やCashUプリペイドカードは、中東や北アフリカの国々、アルジェリア、エジプト、イラク、バーレーン、クウェート、サウジアラビア、パレスチナ、カタール、アラブ首長国連邦などで利用可能です。

    現在のCashUでのbitcoin購入はMtGox24時間平均+15%ですが、取引量が増加することで近々そのレートがさがることを期待しています。

    CashUによるBitcoinは現在www.bitcoinnordic.comで利用可能です。

ビットコインを受け付ける世界初の自動車メーカー

なんかイケてるニュースを発見。

NOVEMBER 20TH 2012
・WIKISPEED, first car-maker in the world to accept Bitcoin [PRESS RELEASE]:Emergent Futures Tumblelog
WIKISPEED:ビットコインを受け付ける世界初の自動車メーカー
http://emergentfutures.tumblr.com/post/36126296981/wikispeed-first-car-maker-in-the-world-to-accept

WIKISPEEDは、ウィキスピード・カーと車両部品の購入、そしてWIKISPEEDプロジェクト支援がBitcoinを通して可能になったことを発表しました。

彼らは、WIKISPEEDプロジェクトの本質と深く共鳴するBitcoinの分散化とオープンさ、そしてインターネット・ネイティブの特質を信頼しているとのこと。

WIKISPEEDという名前は、そのプロジェクトがネットワークに由来するということだけではなく、より重要なのはいかにネットワークそれ自体が彼らの方法論の核心になっているかということ。
また、彼らの自動車は、ウィキペディアの記事のように、世界中に分散する協力的なボランティアチームにより設計され組み立てられている。
さらに、彼らの設計と知識は、オープンであり、誰でも使用し改善するために利用可能。物理的加工に関する「Wiki」のアプローチは、WIKISPEEDチームが複雑なタスクを数分の一に、また製造ノルマのコストをも数分の一で行うことを可能にする、とのこと。

公式ページと、そこに掲載されていた車の画像。
・WIKISPEED – WIKISPEED
http://www.wikispeed.com/

[Picture credit: WIKISPEED]

WIKISPEEDに関する日本語ページもありました。

・Wikispeed – アジャイルですばらしいことをする
http://www.infoq.com/jp/news/2012/07/wikispeed-wellington

  • 車を作ることが究極の目標でない。
    自動車づくりに、オープンソースやクラウドソース(crowd-source)を使い、アジャイルの価値と原則を土台としたまったく新しいアプローチで取り組んでいるのだ。

面白い^^