今朝出ていた「Bitcoin Magazine」の記事から興味ある部分だけ和訳メモ。
ブロックチェーンのメカニズムとかに興味があったのですが、誤読している可能性あり。また、マイニングに対する取引手数料のもっと詳しい説明も読みたかったのですが、Bitcoinのシステム自体も含めてあとでどこかで調べるつもり。
もう少しで実施されるBitcoinマイニングのブロック報酬半減で市場価格がどうなるかというふたつ目の予測が新鮮でした。
なるほど、そういう予測もアリですね。
あとは、ブロック解決の”difficulty”って調整可能なんですね。
はじめて知りました。
このメモの後には、ASICの導入のことが書かれていたりしますが、だいたい4、5個下の記事「ビットコイン・マイニングに二つの大きな変化が」と似たような内容なのでパス。
ところで、これを書いている時点で報酬半減まで約10時間なのですが。
4年に一度の一大イベントなので、もっと市場が盛り上がるかと期待していたのですが、期待ほどじゃないですね。(^^;
・Block Reward Halving: A Guide | Bitcoin Magazine
http://bitcoinmagazine.net/block-reward-halving-a-guide/
- ブロック報酬とは何か?
報酬半減時に何が起こるのかを理解するため、まずはじめにBitcoin通貨創出がどのように行われているのか理解しておくことが重要です。各アドレスにBitcoinがいくつかあるのかという”ブロックチェーン形式”で格納された、その足跡を保持するデータベースは、およそ10分に一度1ブロック拡張されます。
各ブロックにはその間に行われた処理すべてが含まれており、ブロックがチェーンに加えられたということは、その時行われた処理がBitcoinネットワーク間で合意されたということです。
時間が経過し、より多くのブロックがブロックの上に加えられ、それが4~6ブロックの合意の固まりなると、既にすべての処理が積み重なっているので、あなたの利得に関するトランザクション履歴に対してはいかなる不正な変更の試みも実行不能になります。
ブロックはBitcoinネットワーク上の任意のノードが生成可能ですが、ブロック生成の割合を調節するため、ネットワークは有効なブロックが取得する形式に制限を課しています。
結果として、全ネットワークはおよそ10分に一度ただそれを見つけるためだけに多くの処理を行ない、ブロックが有効かどうかを判断するために多くのトライ&エラーが必要となります。
これは不変ですが、別に、実際のブロック生成割合がその価値から大きく外れないようにするため、ネットワークが集合的に管理する”difficulty”と呼ばれる調整可能なパラメーターがあります。ブロックの生成、あるいはマイニングは、Bitcoinネットワークのセキュリティにとって非常に重要なのですが、Bitcoinプロトコルはマイニングする人々を奨励するメカニズムを含んでいるので、ブロックが加えられる度に、ブロックを発見したマイナーには報酬として50BTCが与えられます。
さらに、取引手数料と呼ばれるマイニングを促進する別のメカニズムもあり、それは遠い将来においてその重要性が増すであろうけれども、今のところ、ブロック報酬はブロック生成プロセスに参加するように人々を奨励する圧倒的に大きな報奨金です。
ブロック報酬にはさらにまた別の側面があり、それは新しいbitcoinが出現する唯一の方法です。
あなたが送受信したどのbitcoinも、1ポイントが誰かのブロック報酬になります。そして何が、何故起こるのか?
新しいbitcoinがシステムに導入される割合は、永久に10分当たり50BTCにとどまるようには意図されていません。
より正確に言えば、新しいbitcoinの生成が2140年に最大の2100万で完全に止まるまで、Bitcoinは時間とともに割合が減少するようコード化された通貨ポリシーを、最初からシステムの中に持っています。
1つのブロックは10分毎に現れますが、報酬として各ブロックに配られるbitcoinの数はおよそ4年に一度半減し(正確には21万ブロック毎)明確なペースで減少するでしょう。
今回起こるイベントがまさにこれで、ブロックが21万に達した後、すべてのブロックは最初の50から僅か25BTCの報酬になるでしょう。(少なくとも次に報酬が半減する2016年まで)…略… 経済にどんな影響があるのか?
ほとんどの人が今注目している疑問は、Bitcoin価格がどうなるかということです。
その問題についての意見は、現在ふたつの立場に分かれています。
その最初の立場は、ブロック報酬の減少は、利用可能なbitcoin数の急減により、Bitcoin経済に”サプライ・ショック”(供給曲線が上方へシフトすること。インフレ率を押し上げることになる。)を引き起こし、補正のために価格を二倍にも押し上げるだろうというものです。
この考えは、二つの重要な仮説に基づきます。
ひとつは、市場のbitcoin供給の大部分は利益を得ようとするマイナーで構成され、bitcoinの供給という点では、現在の主要な所有者はより小さな役割しか果たしていないというものです。
この仮説は、マイニングがますます利益追求を目的とする専門の”マイニング企業”に支配される割合が増加していると考え、最近のDorit RonとAdi Shamirによるbitcoinの78%が現在流通していないという研究は、それをさらに支持しています。第2の仮説はより頻繁に攻撃されるものですが、サプライショックはまだ市場の中で値がつけられていないというものです。
第2の立場が示しているのは、ブロック報酬が21万ブロック後に25BTCに減少するという事実は2009年から知られているわけで、変更を予期したトレーダーが、後で売る目的でイベントに先行して既にその月にbitcoinを買い上げているというものです。
もし彼らが正しいとすれば、その後マイナーからの市場へのbitcoin供給がすぐに半減したとしても、トレーダーからの供給がそれを補い、価格はほぼ同じままでしょう。