ビットコインの78%が放置されたまま死蔵され、ネットワークには流通していないというちょっとショッキングな研究結果が今朝流れていました。
ザッとGoogle翻訳で眺めてみても、相変わらず詳細は掴めず。
チマチマ翻訳しながら・・・。
そうか、ニッパチ(2:8)の理論じゃないけれど。
アクティブな2割のユーザーだけで動いていて、他の8割は放置してるってことなわけで。新興の仮想デジタル通貨だけに、それほど不思議なことじゃないかも、と思い始めました。
物珍しさからBitcoinマイニングをはじめたものの、そのうちに飽きちゃった人もいるだろうし・・・。
しかし、公式のトランザクション履歴データを解析するって、根気のいる仕事だろうなと思います。
PCにインストールしているWalletは、トランザクション履歴データをダウンロードして同期してあるので。
どこかにそのデータがあるのかなと思い、インストールしたディレクトリを探してみましたが、わからなかった。(^^;
※追記 2012/10/19
その後、Dorit RonとAdi Shamirの論文やその研究に関して、その仮定に誤りがあるなどの疑問が出ていたり、いろいろと議論されているようです。愉しい^^
Google翻訳を通して見ただけなので、詳細はわかりませんが(^^;、そのうちゆっくりと読んでみるかも。
・Schneier on Security: Analysis of How Bitcoin Is Actually Used
http://www.schneier.com/blog/archives/2012/10/analysis_of_how.html
・Peer review of “Quantitative Analysis of the Full Bitcoin Transaction Graph” — Gist
https://gist.github.com/3901921
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ビットコインの78%はデジタル・マットレスの下にしまわれている
研究により発見:デジタル通貨の流通は、以前の推定よりはるかに少ない
・78 percent of Bitcoin currency stashed under digital mattress, study finds | Ars Technica
http://arstechnica.com/tech-policy/2012/10/78-percent-of-bitcoin-currency-stashed-under-digital-mattress-study-finds/
Oct 17 2012
by Dan Goodin
[Picture credit: arstechnica]
Bitcoinトランザクションの長いチェーンは、デジタル通貨の脇に配置された小さなナンバーでそれぞれのアドレスを示しているが、それらの78%が「貯蓄預金」として眠ったままだという発見を例証している。
[Dorit Ron and Adi Shamir : Quantitative Analysis of the Full Bitcoin Transaction Graph]
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それは、最近公表された研究により見出された。
Bitcoinデジタル通貨機構の中で、支出取引に一度も参加していないユーザーアカウントの中で眠ったまま、3/4以上のデジタル通貨は流通していない。
図は、701.9万を超えるBTC(デジタル通貨のもとにある単一コインを表す用語)を説明している。
これらは強力な暗号手法と、当事者間での匿名払いを可能にするピア・ツー・ピア・ネットワークを用いており、各々の当事者たちは必ずしもお互いを知っているわけではない。これらは、最も広く用いられているBitcoin取引所Mt.Gox上で記録された為替レートに基づいており、コインは8,287万ドル相当以上の価値を持っている。
研究者がデータを分析した5月13日、そこには900万をわずかに超えるBTCがあった。
数学者Dorit RonとAdi Shamir(”S”はRSA公開鍵暗号方式で広く使われる)は、Bitcoinの履歴全体をダウンロードし、約18万トランザクションの跡を辿り発見に至った。
彼らは、そこにはおよそ312万のアカウント(Bitcoinでは”アドレス”として知られる)があるのを見出した。
それらのアドレスは、個人がどれだけアドレスを保持してよいか制限がないので、平均約1.5人の異なる所有者に属していた。
アドレスの60万9,000以上は、一度も支払いをしていない未処理BTCのかなりの部分を受け取っていた、と研究者は報告した。
「しかし、単に受け取るだけでBTCを送金しない60万9,270アドレスに蓄積された量を総計すると、それらの所有者が現にある種の701万9,100BTCの”貯蓄預金”(それらは既存BTCすべてのほぼ78%)を捨てたと理解します」と研究者は書いている。
それらのコインの60%は、そのプロジェクトの期限である5月13日の3ヶ月以上前に受け取られていたものであり、文字通り”古かった”。
「これは、以前推定されたよりもはるかに少ないBTCしか流通していないことを意味します」と研究者は続ける。
「今のところ、システム(鋳造するオペレーションとは別に)創立以来、すべてのトランザクションに参加するBitcoin総数は4億2,328万7,950BTCです。」
「これは流通しているコインそれぞれが、予期した回数よりはるかに大きく動かされるべきだと示唆しています。」
「Bitcoinトランザクション・グラフ全体の定量分析」と題されたリポートは、研究者が利用可能なBitcoinトランザクション履歴すべてを分析したという点で、はじめてのことではない。
今年はじめに発表されたFergal ReidとMartin Harriganによる論文では、匿名的特徴を持つ機構にも関わらず、あるBitcoinユーザーをどのように識別可能か実証した。
昨年のカオス・コンピューター・クラブ会議で発表された研究では、Bitcoinの匿名性を破る方法が明らかにされた。
RonとShamirの研究は、対照的に、標準的な口座名義人がBitcoinシステムをどのように使用するのか、デジタル通貨をどのように取得し費やすのか、それらをトランザクション履歴から分析する。
BTCの大部分が流通していないという発見に加えて、新しい論文は、一括払いから生じるほとんどすべての大きなBitcoinトランザクションが、ほぼ2年前に作られたことを発見した。
彼らは、口座名義人の行動を不明瞭にし複雑にするという公然の仕組みかかわらず、その発見をしたのだ。
研究者は、ふたつかそれ以上のアドレスがいつ同じ所有者に所有されたか、マイニング履歴の所有者識別データから始めた。
その後、5万またはそれ以上のBTCトランザクションを分離し、いつ蓄積されていつ支払われたかを分析した。
「私たちは、これら大きなトランザクションのほとんどすべては、2010年11月8日に生じた9万Bitcoinに関わる単一の大きなトランザクションの子孫だということを発見しました。」
「それらは、多くの奇妙に見えるチェーンやフォークマージ構造を含むトランザクションの部分グラフです。」
「それらは大きなバランスの中で、数時間以内に何百もの一時的な中間アカウントを通って転送されるか、または、小さな断片に分割されて異なるアカウントへ送られます」
「その分割された断片は、すぐ後で新しいアカウントの中で本質的には同じになるよう再結合されるのです」
通貨のほとんどが実際には流通していないという発見は、Bitcoinシステムの将来に影響を及ぼすかも知れない。
大量の埋蔵量が突然取引され始める、ということがあるかも知れない。
それはオフラインでほとんどのコインを維持するために推奨されるべきBitcoinセキュリティ対策、”コールド・ストレージ”Wallet、そしてその結果としてめったに移動しない埋蔵量の大きなプール。
さらに、去年の90%下落という経験に似たような、コインの価値下落要因の到来を見ても驚くにはあたらない。
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