Archive for VirWox

リンデンラボの新利用規約でL$両替所のその後

リンデンラボによる新サービス利用規約によりそのサービスを中止したサードパーティー・リンデンドル両替所も多いですが、VirWoxのようにリンデンラボと共に新サービス利用規約の範囲内でサービスの継続を模索中の所もあります。

そんな海外のサードパーティー・リンデンドル両替所の動向を掲載した記事がありました。

・Podex, AnsheX, DXexchange down, other exchanges wait for good news ? Hypergrid Business
http://www.hypergridbusiness.com/2013/05/podex-anshex-dxexchange-down-other-exchanges-wait-for-good-news/

上記記事によると、リンデンラボと共に新サービス利用規約の範囲内でのサービス提供を模索しているリンデンドル両替所がVirWoxとCrossWorlds exchanges。
サービスを中止したリンデンドル両替所は、Podex、DXexchange、AnsheX。

この中止した中で、Podexは「リンデンラボにより停止された」とのことで、更に「Podexと関連するアカウントすべてがリンデンラボにより停止された」と言っています。

また、DXexchangeも「取引活動用のアバターがリンデンラボにより停止された」とのこと。

AnsheXは何のアナウンスもなくWebサイト上の取引セクションが消えた。

他に、Xchange4LSは新サービス利用規約内でのサービス提供を実装する準備中。

これらの両替所とは異なり、リンデンラボからは新サービス利用規約内でのサービス提供を考慮中的な連絡を受けた取ったVirWoxのような両替所もあるそうで。
それらは、VirWox、CrossWorlds、Virtuatex、Gyndex、MBkash。

中でもMBkash社長は、「VirWoxや主なヨーロッパ両替所がリンデンラボに全面買収されるかも知れないと心配している」そうです。
過去にSLExchangeやOnRezが買収されたように、あり得ない話ではないですよね。

あとは、以下の両替所がストップしていて更新情報がないとのこと。
Moneyslex、First Meta、Moneyservers、ELDEXchange、Bulido、Cash Services、vForEX、Virtual Mind、Exchange 24。

そうこうしている中、セカンドライフ・ユーザーのリンデンラボへの誓願がフランスで243人、ドイツで1,310人集まったそうです。

というわけで、上記ページ記事は、かなり情報量の多い素敵な記事だったわけですが。

方やアカウント停止で強制的にサービス中止になった両替所があるかと思えば、規約内でのサービス継続を模索中との連絡を受けた両替所もあり・・・。

リンデンラボによる新サービス利用規約の意図や目的が、未だにクッキリとは見えて来ません。

何となく、リンデンドルを、ゲーム外現実世界には流通しない(仮想通貨の範疇には入らない)、オンラインゲーム内限定のトークンにしたいんじゃないか、的な想像をしてみたりもしますが。
まだまだよくわからないし、想像でしかないのです。

リンデンラボ新通貨政策は第三者リンデンドル取引禁止

リンデンドル販売やリンデンドルとユーロやドル、Bitcoin等との通貨取引を行う取引所VirWoxは、リンデン公式ブログでの解釈によればVirWoxのサービス提供が不可能になるかも知れないと、そのトップページのニュースに書いていましたが、それが更新されています。

・2013-05-09: UPDATE on changes in Linden Lab’s TOS
https://www.virwox.com/index.php

それによると、

  • 新しい規約の下で、我々はセカンドライフ住民にサービスを提供することは出来ない
  • リンデンラボは、我々のインワールドに置いたターミナル(ATM)を撤去しなければならないと言う
  • このことは、我々がセカンドライフでのリンデンドルの出入金が出来ないことを意味する
  • このことにより、リンデンドル以外の仮想通貨は影響を受けない

とのこと。

また、セカンドライフ内証券取引所CapExのCEO宛てにVirWoxから届いたメッセージがフォーラムに投稿されていましたが、それは

  • サービスを継続することは不可能なので、セカンドライフ内にあるVirWoxターミナル(ATM)を含むすべてのVirWoxのオブジェクトを撤去してください

という、リンデンドル取引からの撤退を明らかにする内容でした。

・New Linden Lab Currency Policy Doesn’t Affect Capital Exchange:SL Capital Exchange Forums
http://www.slcapex.com/forums/topic/general/8014?page=4

昨日、日本のリンデンドル両替所「Exchange24」がリンデンラボからのメール内容を公開していましたが、VirWoxを含むサードパーティーのリンデンドル取引所には同様なメールが送付されたと思われます。

・TwitLonger ? When you talk too much for Twitter
http://www.twitlonger.com/show/n_1rk67dt

内容は

  • 利用規約に準拠するため、ただちにリンデンドル取引を中止しなければならない
  • あなたの取引所と接続するいかなるATMやスクリプトもすみやかに撤去するべきだ

という強圧的と思われる文章です。

リンデンラボの新通貨政策は「第三者リンデンドル取引禁止」と理解してよいようです。
あ。
セカンドライフ内のうちの達磨屋にVirWoxのATMが設置してありました。
あとで撤去しないといけませんね。(^^;

VirWoxがリンデンドルの出入金を停止

リンデンドル販売やリンデンドルとユーロやドル、Bitcoin等との通貨取引を行う取引所VirWoxが、リンデンドルの販売やVirWoxからのリンデンドル出入金を停止したとアナウンスしています。

・2013-05-08: IMPORTANT changes in Linden Lab’s TOS
https://www.virwox.com/index.php

上記トップページの最新ニュースでは、今回のリンデンラボによる利用規約変更のリンデンドル取引(両替)所に関する項目は、従来の規約とほとんど変わらない(これははじめて知りました。なるほどです)としながらも、それに対するリンデン公式ブログでの解釈によれば、VirWoxのサービス提供が不可能になるかも知れないとのこと。

VirWoxは、公式ブログではLindeX以外のリンデンドル取引所は「無許可(unauthorized)」であり「認められていない(not permitted)」ものと説明されていると述べています。

現在VirWoxはリンデンラボにこの件に関して問い合わせ中で、情報が入り次第ニュースを更新するそうです。

追記

VirWoxがリンデンラボの回答如何ではそのサービス継続不可能を示唆するなど、事態はかなり深刻かも知れません。
CapExのCEOはセカンドライフ・コンシェルジュに電話で「LindeX以外のリンデンドル取引所は規約違反」と伝えられたとフォーラムに投稿しています。

・New Linden Lab Currency Policy Doesn’t Affect Capital Exchange:SL Capital Exchange Forums
http://www.slcapex.com/forums/topic/general/8014

セカンドライフの利用規約変更でリンデンドル取引は?

リンデンラボがセカンドライフ・サービス利用規約を更新しました。

・Updated Second Life Terms of Service – Second Life
http://community.secondlife.com/t5/Featured-News/Updated-Second-Life-Terms-of-Service/ba-p/1996185

上記ブログによると、最新のサービス利用規約では

  • LindeX(セカンドライフ公式リンデンドル取引所)以外の取引所でのリンデンドル(L$)取引は、認可されておらず許可もしていないことを明らかにします。

とのこと。

このリンデンラボによる新しいサービス利用規約を受けて、早くもセカンドライフ内証券取引所CapExからアナウンスが出ていました。

・New Linden Lab Currency Policy Doesn’t Affect Capital Exchange:SL Capital Exchange Home
http://www.slcapex.com/home/story/system/7072

CapExのCEOであるSkipさんによると、この新サービス利用規約はCapExに影響はないとのこと。
ただCapEx内上場企業の中には、この規約変更により影響を受ける企業もあるかも知れず、もし影響を受ける企業があれば逐次報告するとのことです。

おそらくこの利用規約変更は、今年3月に米国財務省事務局である金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)から出されたガイドラインを受けてのものだと思われます。
主にBitcoin取引所等への影響に関するニュースが流れましたが、このガイドラインはBitcoinだけではなく、リンデンドルなどの仮想通貨も対象にしていました。

・Virtual World 株式シミュレーション ≫ 米国政府はビットコインを規制する?(The Verge記事和訳)
http://flamenco.main.jp/kabu/?p=1583

ガイドラインの仮想通貨に対する主な内容を上記ページから抜粋しておきます。
以下のBitcoinをリンデンドルに置き換えるとよいと思います。

  • そのガイダンスでFinCENは、仮想通貨ユーザーは銀行秘密法のマネーロンダリング防止規則の下、マネーサービス業者(MSBs)として登録しなければならない、と明らかにしています。
    FinCENによると、商品やサービスを購入するためにBitcoinを使用する人々は、心配する必要は何もないとのことです。
    しかし、どんなユーザーまたはビジネスであれ、Bitcoinを他の通貨と交換する場合は、”金銭譲渡者”(一種のMSB)として資格を取得しFinCENに登録しなければいけません。
    それは、Bitcoin経済が必要とする多くのプレイヤーが、法律的にはFinCENに登録しなければいけないということです。
    それらには、Bitcoinが売買される取引所やBitcoin取引を手助けするBitInstantのような一般的なサービス、新しいBitcoinを生成し現金に両替する”マイナー”(採掘者)が含まれます。

上記内容ですので、当然リンデンドルを売買するセカンドライフ公式取引所LindeXもマネーサービス業者(MSBs)登録の対象となります。
もちろん、リンデンドルとBitcoin取引を行うVirWoxも登録義務を負うわけですが、VirWoxの運営元はオーストリアにある銀行およびビジネスに特化した法律事務所とのことですので、この辺の対処は心配ない、かも知れません。

というわけで、さっそく実際の新しいサービス利用規約を読んでみました。

リンデンドル取引に関する規約内容は、リンデンラボはLindeX以外でのリンデンドル取引を認可も許可もしておらず、「何らリンデンラボの関与するところのものではない」と明言することが目的と思われる内容でした。

数年前にリンデンラボから出された銀行禁止令は、セカンドライフ内での銀行に該当するサービス業務の積極的禁止でしたが、今回のLindeX以外のサードパーティーによるリンデンドル取引に関しては、セカンドライフ外業者なので「リンデンラボとは無関係」という立場を明確する規約にしたのでしょうか。

LindeX以外でのリンデンドル売買はユーザー個々がリスクを負うことになる、とも書かれていますから、リンデンラボ自体がそれらの業者を禁止したりすることはないようです。
ただ、VirWox等のリンデンドル取引所は個々に米国財務省事務局・金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)にマネーサービス業者(MSBs)として登録する義務を負っていることは確かなのだと思います。

※追記
ツイッターに日本のリンデンドル売買業者Exchange24が「セカンドライフ利用規約の改定により、第三者によるリンデンドル売買が禁止されたため、サービスを停止しました。」というツイートが流れていました。
メールでの連絡らしいですが、「禁止された」と解釈したのでしょうか。

いずれにしろ、仮想通貨であるリンデンドルやBitcoinを扱う両替所または取引所は米国財務省FinCenにMSBとして登録しなくてならないので、個人業者では登録するのは困難でしょうから今後も閉鎖する業者は出てくるのではないかと思います。

追々記
セカンドライフに特化したブログサービス・ソラマメで有名なmetabirdsさんはリンデンドル販売も行っているのですが、先ほどアナウンスが出ていました。

・metabirds(SLMaMe/Botbird) staff blog:【SL関係】リンデンドル交換についてご連絡- powered by metabirds – #sljp
http://staff.slmame.com/e1343237.html

現在リンデンラボにリンデンドル販売の可否を問い合わせ中とのこと。
リンデンラボからどのような回答が出るのか、興味深いです。

更に追記 2012.05.09
この上の記事にも追加したのですが、ここにもメモ。

VirWoxがリンデンラボの回答如何ではそのサービス継続不可能を示唆するなど、事態はかなり深刻かも知れません。
CapExのCEOはセカンドライフ・コンシェルジュに電話で「LindeX以外のリンデンドル取引所は規約違反」と伝えられたとフォーラムに投稿しています。

・New Linden Lab Currency Policy Doesn’t Affect Capital Exchange:SL Capital Exchange Forums
http://www.slcapex.com/forums/topic/general/8014

けっこう深刻っぽいですね。
セカンドライフはその通貨リンデンドルがゲーム外通貨取引も可能という面白さがあったのですが、リンデンラボの新通貨政策はFinCen対応も視野に入れたものと思われ、ゲーム外での通貨取引の道を閉ざし通貨はあくまでゲーム内閉鎖空間に留めるのが目的かも知れません。
以前よりリンデンラボは、利用規約でゲーム内通貨リンデンドルの位置づけを、ネット上の仮想通貨ではなくてあくまでゲーム内でのみ許可されるトークンだとしていました。
利用規約改定というよりも、それをより一層明確化しただけ、といえるかも知れません。

ハッカーが12000ドル相当ビットコインを強奪(Wired記事和訳)

先週、BitInstantがハッキングされたというニュースは見かけていたのですが、タイトルを眺めただけでした。
今日、ワイアードからニュースが出ていたので読んでみたら、なんと直接引き出された取引所はぼくが愛用するVirWoxだったんですね。ビツクリ

  • Hackers Pull Off $12,000 Bitcoin Heist | Wired Enterprise | Wired.com
    http://www.wired.com/wiredenterprise/2013/03/digital-thieves-pull-off-12000-bitcoin-heist/
    03.07.13

    • 先週、ハッカーが取引口座のひとつに侵入し12000ドル相当以上のデジタル通貨を強奪したとBitcoin決済サービス企業は言います。

      アタックは週末にかけてBitInstantをオフラインで襲いました。

      犯人は、BitInstantのドメイン・ネーム・サービス(DNS)のコントロールを渡すようドメイン登録業者(Site5)を信じ込ませ、BitInstantのインターネット・ドメインのコントロールを得ることが出来ました。
      BitInstantは月曜にその出来事の詳細をブログに投稿しています。
      「彼らはアカウントにemailアドレスを加えるため、生まれた場所や母親の旧姓(公的記録上に置かれた簡単な事実)の知識を用意してsite5スタッフを信じ込ませ、最初のログインをしました。」

      DNSのコントロールにより、犯人はBitInstantのemailのコントロールも得ていました。
      その後、彼らはVirWoxと呼ばれるBitcoin取引所でオンラインでのパスワードのリセットを行い、BitInstantのアカウントを空にしはじめました。
      引き出した合計は12480ドルです。

      BitInstantのアカウントには二重認証がなかったため、VirWox取引所でアタックが出来ました。
      簡単に言えば、犯人は単にユーザー名とパスワードだけでお金を空に出来ました。
      「他の取引所に影響はありません」とBitInstantは書いています。
      「他の取引所は、二重認証やYubikey、自動封鎖のようなセキュリティ対策によるプロテクトを使用しています」

      これは最大のBitcoin強奪ではありません。
      昨年、Bitcoinica取引所では6万Bitcoin以上に達するハッキングが二度起きました。
      (現在、Bitcoinは40ドル以上の価値があります。Bitcoinicaの強奪はその時点の数十万ドルに相当します)
      Bitcoinica取引所は結局廃業しました。

      Bitcoinは最近多くの注目を集めています。
      Internet Archiveは、職員の給料をBitcoinで支払っています。
      Bitcoinを使ってAmazonで買い物が出来たり、またはピザを買うことも出来ます。
      しかしそれは、Bitcoinをハッカーのより魅力的なターゲットにし、人々のデスクトップ・コンピューター上にインストールされたデジタル財布(Wallet)からBitcoinを盗む悪意あるソフトウェア作りに没頭させました。

      Bitcoin財団主任研究員Gaven Andresenは、昨年デジタル財布(Wallet)を盗まれたと言います。
      Walletはインターネット・サービス・プロバイダーのコンピューター上にありましたが、犯人は約15ドルだけで逃げました。
      被害がそれだけ少なかったのは、AndresenがBitcoinのほとんどを、インターネットに接続していない暗号化されたラップトップに格納していたからです。
      「今ちょうど我々は、Bitcoinの西部開拓時代にいます」
      「そして、より小さな取引所や小さなサービスのいくつかはセキュリティが満足な状態ではありません」
      Site5やVirWox、BitInstantから直接コメントを得ることは出来ませんでした。